「明け方の若者たち」舞台あいさつ 北村匠海・黒島結菜・井上祐貴「場所、音楽、駆け抜け方──青春だった」

日本

 映画「明け方の若者たち」の公開記念舞台あいさつがこのほど 東京・六本木で行われ、主演の北村匠海、黒島結菜らが作品への思いを語った。

 人気ライター・カツセマサヒコの小説家デビュー作を映画化。主人公の「僕」を北村匠海、「彼女」をNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」のヒロイン・黒島結菜、「僕」の友人を井上祐貴が演じた。23歳の新鋭、松本花奈監督の元に同世代の若者が集結。リアルな若者をスクリーンに映し出した。

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 北村は「この作品はもう僕らの手を離れてしまったと寂しさを実感している。同世代の若者で作れた思いが強く、大学サークルの自主映画を作っている感覚だった。みんなで何度も明け方(の空)を見ながら、明日も会えると思っているうちに終わってしまった。場所、音楽、撮影期間、駆け抜け方も青春に近いものがあった」と振り返った。

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 正月休みに映画アプリで作品名を確認した黒島は「すごくうれしかった。皆さんの感想を読んで、映画が届いていると感じた」と話した。原作者のカツセも「インスタグラムでタグ付された感想は賛否あった。いろいろなとらえ方ができることが大切だ、と思っていたので、実際に形になっていてうれしかった」と語った。

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 この日が2022年最初の舞台あいさつで、それぞれに今年の抱負を披露。松本監督は「免許を取って、大学を卒業したい」。カツセは「次の作品、その次の作品と認めてもらえるように頑張っていきたい」と意欲を述べた。井上は「去年の自分を越え、新しい挑戦をしたい。自分を信じて突き進みたい」と話した。  

 21年は俳優、バンドメンバーとして活動した北村は「いっぱい失敗したい。一度立ち止まって、学び直す年にしたい。抱負は『地味に生きる』。このままだと10年後、20年後に中身のない人間になりそうなので、いろいろ学んで、2022年は身のぎっしり詰まったカニ味噌みたいにする」と話した。黒島は「ハッピーに楽しく1年過ごしたい」とにっこり。カツセが「主人公が『地味に』、ヒロインが『ハッピーに』と言っているところがこの作品っぽい」と笑い、終始和やかムードの舞台あいさつとなった。

(文・写真 岩渕弘美)

「明け方の若者たち」(2021年、日本)

監督:松本花奈
出演:北村匠海、黒島結菜、井上祐貴、山中崇、楽駆、菅原健、高橋ひとみ、濱田マリ

2021年12月31日(金)、全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。

映画「明け方の若者たち」公式サイト
主演・北村匠海で映画化決定!「私と飲んだ方が、楽しいかもよ?笑」その16文字から始まった、沼のような5年間-。人生のマジックアワーを描き、安達祐実、村山由佳、尾崎世界観など各界の著名人や書店員から推薦の声が集め、大ヒットを記録した青春恋愛小...

作品写真:(C)カツセマサヒコ・幻冬舎/「明け方の若者たち」製作委員会

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