香港映画の新潮流を紹介する「香港映画祭2024 Making Waves─Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」が2024年11月1日、東京・恵比寿で開幕した。同日行われたオープニング・セレモニーには、マイケル・ホイ、ダヨ・ウォン、テレンス・ラウら人気俳優、監督が計14人が参加=写真上。期間中は計11作品が上映される。
22年に香港特別行政区設立25周年を記念してスタートした同映画祭は、世界20年以上で巡回開催。日本では今年から東京に加えて大阪、福岡の計3都市に拡大された。セレモニーでは同行政区のゲイリー・マック氏(文創業発展処副コミッショナー・香港電影発展局事務局長)があいさつ。「香港映画に対する皆様の情熱と力強いサポートが、日本で上映し続ける励みとなった。映画を通して香港と日本の文化交流がさらに深まると確信している」と語った。
マイケル・ホイとダヨ・ウォン、二大喜劇俳優が32年ぶり共演
続いてオープニング作品「ラスト・ダンス」(24、アンセルム・チャン監督)を上映。香港で行われる道教の葬儀を通し、伝統文化の継承や家族のあり方、生と死の意味を問う作品。喜劇映画「Mr.Boo!」(76)シリーズで一斉を風靡したマイケル・ホイと、人気コメディアンで「毒舌弁護人 正義への戦い」(23)がヒットしたダヨ・ウォンが32年ぶりに共演した。
上映後の質疑応答にはチャン監督、ホイ、ウォン、チュー・パクホン、ミシェル・ワイが登場した。「Mr.Boo!」シリーズが日本でも大ヒットしたホイは、ウォンについて「一人でスタンダップ・コメディーをやっていて、すごいな、一人で笑いを取って稼いでいる。そう思う一方で、受けなかったらどうしよう、と心配もしていた。32年前はこの人は俳優になりたいのかな、芝居ができるのかなと思っていた。32年ぶりに共演できてうれしい」と回想。すかさずウォンが「これが人生」と日本語で突っ込み、会場の笑いを誘った。さらにウォンが「32年前は俳優になりたくて一生懸命だった。今はやらなくてもいいと思っていたが、マイケルに出会って……やはりやらないとだめだ。これが人生ですね」と話していた。
「香港映画祭2024 Making Waves」は4日まで東京、9~11日に大阪、15~17日に福岡で順次開催される。作品の詳細、上映スケジュールは公式サイトまで。
(文・写真 遠海安)
「香港映画祭2024 Making Waves─Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」
日程:
東京 2024年11月1日(金)~11月4日(月) YEBISU GARDEN CINEMA
大阪 2024年11月9日(土)~11月11日(月) テアトル梅田
福岡 2024年11月15日(金)~11月17日(日) ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13
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