
アフガニスタンのバーミヤン。6歳の少女・バクタイは、仲良しの男の子・アッバスに読んでもらった本の面白さに目を輝かせる。「私も学校で勉強して、自分で本が読めるようになりたい」。バクタイはノートと鉛筆を買うお金を工面するため、家で飼っている鶏が産んだ卵を四つ抱えて町へと出かけた――。

「勉強したい!」。切実な願いを胸に抱いて、学校を目指す女の子。そんな彼女の前に立ちはだかる暴力的な男の子たち。無邪気な子供の世界を、アフガン社会の現実に重ね合わせて描く「子供の情景」。公開に先立ち来日したハナ・マフマルバフ監督がこのほど合同インタビューに応じた。
続きを読む