2014年07月04日

台湾映画「祝宴!シェフ」、11月1日公開決定 チェン・ユーシュン監督16年ぶり新作

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 台湾映画「祝宴!シェフ(原題:総舗師)」が2014年11月1日、日本公開されることが決まった。「熱帯魚」(95)、「ラブゴーゴー」(97)のチェン・ユーシュン(陳玉勲)監督16年ぶりの新作だ。

 台湾の美食の都・台南を舞台に、伝説の料理人を父に持った娘が、人々を幸せにする“究極のレシピ”を探し求めるコメディー。昨年公開された台湾では大ヒットを記録。いきのいい台湾語のせりふ、食欲を刺激する台湾料理、人々の情と温かさが、台湾への旅情を誘う作品にもなっている。

 出演はドラマや映画で活躍する個性派女優、リン・メイシウ(林美秀)、若手人気俳優トニー・ヤン(楊祐寧)、キミ・シア(夏于喬)ら。「祝宴!シェフ」は11月1日、シネマート新宿ほかで全国公開。

(文・遠海安)

作品写真:(c)2013 1 PRODUCTION FILM COMPANY. ALL RIGHTS RESERVED.

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2014年07月03日

2014年台北映画祭、最優秀作品賞に韓国映画「10分」 非正規社員の日常を活写

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 台湾台北市で開催中の2014年台北映画祭で、コンペティション部門「国際青年監督賞」の受賞作品が7月2日発表され、最優秀作品賞に韓国の「10分(原題)」(イ・ヨンスン監督)が選ばれた。

 「10分」は社会的、経済的プレッシャーにさいなまれる若い男性非正規社員の日常を描く。イ監督は授賞式で「受賞は思いがけず驚いた。台湾の皆さんの反応は熱烈で感謝している」と語った。

 受賞理由は「監督は小さな世界にとらわれた人物の行動や反応をとらえ、生活の苦しみの中へ観客を引き込んだ。社会に生きる苦痛を的確に表現し、観る者の心を震わせた」。昨年の釜山国際映画祭でも観客賞など2賞、4月の香港国際映画祭で国際批評家協会賞を獲得している。

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 映画祭は今年で16回目。若手の発掘を目指すコンペ部門には、日本の「祖谷物語 おくのひと」(蔦哲一朗監督)、台湾の「共犯」(張榮吉=チャン・ロンジー=監督)など12作品が出品。審査員は熊切和嘉監督ら5人が務めた。

(文・遠海安)
タグ:記者会見
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2014年06月25日

「GF*BF」トークイベント 台湾民主化と日本との関係 「台湾アイデンティティー」酒井充子監督、作品背景を語る

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 公開中の台湾映画「GF*BF」で、台湾の日本語世代を追ったドキュメンタリー映画「台湾アイデンティティー」の酒井充子監督とキネマ旬報元編集長の植草信和氏が6月23日、東京・六本木でトークイベントに参加した。酒井監督はヤン・ヤーチェ(楊雅[吉吉])監督について「同世代だと直感した。2作目とは思えない」と絶賛した。

 1980年代後半から現在まで台湾激動の30年を、男女3人の愛と友情、葛藤に重ねた作品。劇中描かれる学生運動について、酒井監督は当時の台湾が「(戒厳令が解除され)やっと自由が来て、学生たちが声を上げられるようになった時期」と説明。作品の時代に至る背景を「50〜60年代、共産党のスパイと疑われて拷問を受けたり、無実の罪で処刑された人がたくさんいた」と語った。

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 また、作品に登場する日本語や歌など日本の影響について、酒井監督は「ファッションとしてより、台湾の脈々と続く歴史の中で残っている日本語」と指摘。中国語カバーで歌われた森進一の「港町ブルース」も「台湾で大ヒットした。日本の歌と知らない人が多いそうです」と話した。

 ともにホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督の代表作「悲情城市」(89)が台湾との本格的な出合いになっという二人。植草氏は「公開時に初めて台湾へ行き、台湾の空気を吸い、台湾という国を知った」と振り返った。酒井監督は「初めて『悲情城市』を観た時、映画で描かれていることがまったく分からなかった。その後いろいろと台湾映画を観て、一番印象に残っているのはツァイ・ミンリャン(蔡明亮)監督の『愛情萬歳』(94)。台北がとても魅力的に描かれていて、台湾へ行くきっかけをくれた」と語った。

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 さらに、「GF*BF」のヤン監督を「同世代だ」と直感したという酒井監督。「2作目とは思えない。(冒頭の舞台となった)高雄の緑が濃い感じが魅力的に描かれていて、台湾が大好きな私としてはうれしかった」と絶賛していた。

(文・遠海安)

「GF*BF」(2012年、台湾、原題:女朋友。男朋友)

監督:ヤン・ヤーチェ(楊雅[吉吉])
出演:グイ・ルンメイ(桂綸[金美])、ジョセフ・チャン(張孝全)、リディアン・ヴォーン(鳳小岳)

シネマート六本木、シネマート心斎橋ほかで全国順次公開中。

http://www.pm-movie.com/gfbf/

作品写真:(c)2012 Atom Cinema Co.,Ltd., Ocean Deep Films, Central Motion Picture Corporation, Huayi Brothers International Media All Rights Reserved.
タグ:イベント
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2014年06月18日

「郊遊 ピクニック」ツァイ・ミンリャン&リー・カンション来日、あすまで連日ファンと交流

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 ベネチア国際映画祭審査員大賞の台湾映画「郊遊 ピクニック」(8月下旬公開)のツァイ・ミンリャン(蔡明亮)監督、主演のリー・カンション(李康生)がこのほど来日した。17日から3日間、東京・渋谷で前売り券販売イベントに参加するなど、積極的に作品をPRしている=写真。

 ベネチア映画祭金獅子賞(最高賞)受賞作「愛情萬歳」(94)、ベルリン国際映画祭グランプリの「河」(97)など、世界的に高く評価されてきたツァイ監督。すでに長編映画製作からの引退を発表しており、「郊遊 ピクニック」が最後の作品となる。

 この日は二人そろって登場。劇中リーが扮した役になぞらえ、看板を掲げて作品をPR。訪れたファンとの交流を楽しんだ。同イベントは18、19日の両日も午後6時半から15分間、監督とリーも参加して東京・渋谷のシアター・イメージフォーラム前で行われる。

(文・遠海安)

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2014年06月09日

「GF*BF」トークショー、台湾民主化から多元主義社会へ 「人々を元気づけ、若者が支持」

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 台湾激動の30年を追った映画「GF*BF」が2014年6月7日公開され、映画ライターのよしひろまさみち、日本大学文理学部中国中国文化学科教授の三澤真美恵の両氏が東京・六本木でのトークショーに参加した。

 1980年代後半の戒厳令解除、90年代の民主化から現在に至る日々を、男女3人の恋愛、葛藤、成長に絡めて描いた作品。同作との出会いについて、三澤氏は「(台湾で公開された2年前)高校生が映画館に駆け付けていると話題になっていた」と説明した。

 08年に大ヒットした映画「海角七号 君想う、国境の南」以降、台湾映画が現地で支持されている背景について「00年に国民党から民進党政権に代わり、より民主的になったと思ったにもかかわらず、腐敗が目立った」と説明。「人々の気持ちが落ち込む中で、民主化の成果としての多元主義、いろいろな価値を認め合うことが『海角七号』で描かれた。民主化のおかげで社会にそういう文化が定着したことに人々が元気づけられ、若者に普及していったと思う」と分析した。

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 また、作品の重要なテーマに設定され、自らも同性愛者のよしひろ氏が、台湾のLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)事情を解説。「台北でゲイパレードが始まった03年の参加者は約3000人。12年には約6万5000人に増えた。東京で昨年開催されたパレードは約6000人で、台湾は約10倍。台湾がゲイカルチャー、LGBT運動が盛んと言われる理由」と語った。

 さらに台湾でのLGBT運動について、三澤氏は「貧困や障害、女性運動など権利獲得運動が幅広く受け入れられ、(同性愛者の権利も)『取り返すべきものの一つ』とみられている土台があると思う」と話していた。

(文・遠海安)

「GF*BF」(2012年、台湾、原題:女朋友。男朋友)

監督:ヤン・ヤーチェ(楊雅[吉吉])
出演:グイ・ルンメイ(桂綸[金美])、ジョセフ・チャン(張孝全)、リディアン・ヴォーン(鳳小岳)

シネマート六本木、シネマート心斎橋ほかで全国順次公開中。

http://www.pm-movie.com/gfbf/

作品写真:(c)2012 Atom Cinema Co.,Ltd., Ocean Deep Films, Central Motion Picture Corporation, Huayi Brothers International Media All Rights Reserved.
タグ:イベント
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