2013年09月07日

「コールド・ウォー 香港警察 二つの正義」 10月26日公開、監督来日へ

 香港映画「コールド・ウォー 香港警察 二つの正義」の10月26日公開がこのほど決定し、リョン・ロクマン(梁楽民)、サニー・ルク(陸剣青)監督の来日が決まった。

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2013年08月15日

香港映画特集上映「パン・ホーチョン、お前は誰だ!? 第2弾」 8月24日スタート 「恋の紫煙」2部作、「低俗喜劇」など8作品

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 香港映画の“鬼才”に迫る特集上映「パン・ホーチョン、お前は誰だ!? 第2弾」が8月24日から、東京・シネマート六本木で2週間限定開催される。初期の短編から最新作まで8作品を一挙紹介。奇想天外な“パン・ホーチョンの世界”が堪能できるラインナップだ。

 パン・ホーチョンは1973年、香港生まれ。14歳から自主製作映画を撮り始め、92年ごろにテレビ局で脚本家として活動を開始。01年に「ユー・シュート、アイ・シュート」で長編監督デビューした。一筋縄ではいかないストーリー展開、辛らつなブラックユーモア、痛烈な社会批判、独特の映像美などが特徴で、中国返還後の香港映画界を担う作り手の1人として知られる。日本でも東京国際映画祭で特集が組まれるなど、熱狂的なファンも多い。

 今回の特集上映は11年に続き2年ぶり2度目。前回も上映された初期の短編「夏休みの宿題 暑期作業』(99)、アダルトビデオを介した青春群像劇「AV」(05)、日本で初の劇場公開作品となった「ドリーム・ホーム 維多利亞壹號」(10)など5作品のほか、ラブコメディー「恋の紫煙」2部作、最新作「低俗喜劇」(12)も新たに加わった。

 中でも注目は、人気俳優ショーン・ユー、ミリアム・ヨンのコンビで撮った「恋の紫煙 志明與春嬌」(10)、「恋の紫煙2 春嬌與志明」(12)の2部作。街角の喫煙所で出会った化粧品販売員と年下の広告マンが、香港、北京と場所を移し、恋に仕事に揺れる様子を追う。広東語のスラングを全編に散りばめ、軽妙なタッチで描く都会派喜劇だ。

 2013年8月24日から、シネマート六本木で2週間限定開催。作品の詳細、上映スケジュールは公式サイトまで。

http://www.phc-movie.com/

作品写真:(c)Making Film/(c)Golden Scene/ (c)2012 Sun Entertainment Culture Ltd. All Rights Reserved.
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2013年04月15日

「ライジング・ドラゴン」 ジャッキー・チェン、最後の本格アクション 舞台・スケール壮大に

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 ジャッキー・チェンが“最後の本格アクション”と銘打つ大作「ライジング・ドラゴン」。世界に散逸した中国の秘宝「十二生肖」を求め、ジャッキー率いる冒険家チームが各地を駆け巡る。

 「十二生肖」とは、十二支の動物をかたどったブロンズ像。19世紀の清朝時代、英仏軍に略奪され行方不明になっていた。ジャッキー扮するトレジャーハンターのJCは大富豪の依頼を受け、失われたブロンズ像を探し始める。フランスの古城で手がかりをつかみ、舞台は南太平洋の孤島、火の粉を吹く活火山へ。同じく秘宝を狙う謎の組織の妨害を受けつつ、ジャッキーと仲間たちの宝探しの旅は進む──。

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 “最後の本格アクション”だけあって、舞台・スケールとも壮大だ。アクションも奇想天外。ジャッキーと仲間たちはさまざまな道具を使い、地上、空中、水中を縦横無尽に動き回る。人間の体全体で地面を滑るローラーブレード・スーツ。空中の自在に飛び回る小型パラグライダー。最後はスカイダイビングで活火山の火口へ空から突入する。

 見どころはなんといっても、ジャッキーの体を張ったアクションだ。1970年代から主役を張って40数年。超人的な身体能力、命知らずのスタントが身上のジャッキーも御年59歳。絶え間なく高まる観客の欲求、逆に衰えゆく体力の間で揺れながら、限界まで力を尽くした演技に頭が下がる。

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 荒唐無稽なストーリーもご愛嬌。右腕役の韓国俳優クォン・サンウ、ヒロインのジャン・ランシン、ヤオ・シントンら女優陣も“ジャッキー・ワールド”への参加に生き生き。エピソードもてんこ盛りのサービス精神で、観客を心ゆくまで楽しませる。細かいことは言わず、黙ってジャッキー運転のジェットコースターに乗ってみよう。

(文・遠海安)

「ライジング・ドラゴン」(2012年、香港・中国)

監督:ジャッキー・チェン
出演:クォン・サンウ、ジャン・ランシン、ヤオ・シントン、リアオ・ファン

2013年4月13日、全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。

http://www.rd12.jp/pc/

作品写真:(c)2012 Jackie and JJ Productions Limited, Huayi Brothers Media Corporation and Emperor Film Production Co Limited All rights reserved
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2013年03月19日

特集上映「レスリー・チャン・メモリアル」 急逝から10年 代表作9本を一挙紹介 3月30日スタート

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 香港が生んだ大スター、レスリー・チャン(張國榮)。4月1日で没後10年を迎えるにあたり、特集上映「レスリー・チャン・メモリアル」が3月30日、東京・シネマート六本木などでスタートする。日本未公開2作品を含む9作品を一挙紹介。一時代を築いた名優の代表作を、スクリーンで見られる貴重な機会だ。

 レスリー・チャンは、“香港ノワール”ブームの先駆けとなった「男たちの挽歌」(1986年、ジョン・ウー監督)、カンヌ国際映画祭で最高賞(パルムドール)を受賞した「さらば、わが愛 覇王別姫」(1993年、チェン・カイコー監督)、ウォン・カーウァイ監督の代表作「欲望の翼」(1991年)など数々の名作に出演した。社会派ドラマから軽いコメディーまで、ジャンルを問わず卓越した演技力を披露。1980〜90年代の香港映画黄金期を支えたが、2003年4月1日、46歳の若さで自ら命を絶った。

 今回上映される日本未公開作は、実力派女優アニタ・ムイと共演した傑作「ルージュ」(1987年、スタンリー・クワン監督)、レオン・カーフェイと共演したコメディー「レスリー・チャンの恋はあせらず」(1994年、ゴードン・チャン監督)。「ルージュ」では妖艶な御曹司、「恋はあせらず」ではお調子者の会社員と、レスリーの“カメレオン”ぶりを堪能できる。

 大ヒットシリーズ「男たちの挽歌」「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」のほか、ジョン・ウー監督の痛快娯楽サスペンス「狼たちの絆」(1991年)、アンディ・ラウとの豪華共演「上海グランド」(1996年、プーン・マンキ監督)も必見だ。

 また、シネマート六本木では企画「レスリー・チャン電影節」として、3月22日まで「さらば、わが愛 覇王別姫」、3月23〜31日まで「夢翔る人 色情男女」(1996年)も上映中。

(文・遠海安)

特集上映「レスリー・チャン・メモリアル」

上映作品は次の通り。[]内は原題。

「男たちの挽歌」[英雄本色](95分)
制作年:1986年(日本劇場公開:1987年04月)
監督:ジョン・ウー
出演:チョウ・ユンファ、ティ・ロン、レスリー・チャン、エミリー・チュウ
解説:男の友情と確執をスタイリッシュに描き“香港ノワール”という新ジャンルを確立した香港映画の金字塔。

「男たちの挽歌U」[英雄本色U](104分)
制作年:1987年(日本劇場公開:1989年07月)
監督:ジョン・ウー
出演:ディーン・セキ、ティ・ロン、チョウ・ユンファ、レスリー・チャン
解説:米ニューヨークを舞台に男たちの復讐劇を描くツイ・ハーク製作、ジョン・ウー監督コンビの大ヒットアクション続編。

「ルージュ」[胭脂扣](96分)
制作年:1987年(日本劇場未公開)
監督:スタンリー・クワン
出演:レスリー・チャン、アニタ・ムイ、アレックス・マン、エミリー・チュウ
解説:死んだ女性の霊が「心中相手の生まれ変わりを見つけるために広告を出したい」と新聞社員の前に現れる……。

「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」[倩女幽魂](93分)
制作年:1987年(日本劇場公開:1989年1月)
監督:チン・シウトン
出演:レスリー・チャン、ジョイ・ウォン、ウー・マ、ラム・ウェイ
解説:ツイ・ハーク×チン・シウトン──最強コンビが人間と幽霊の悲恋を描いたSFアクションホラーの傑作。

「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2」[倩女幽魂U人間道] (103分)
制作年:1989年(日本劇場公開:1990年11月)
監督:チン・シウトン
出演:レスリー・チャン、ジョイ・ウォン、ミシェール・リー、ジャッキー・チュン
解説:忘れられない美貌の幽霊そっくりの娘が現れた――前作を超えるアクションで魅せる新たなラブストーリー。

「狼たちの絆」[縱四海](108分)
1991年(日本劇場公開:1991年7月)
監督:ジョン・ウー
出演:チョウ・ユンファ、レスリー・チャン、チェリー・チャン、ケン・ツァン
解説:幼い頃から犯罪教育を仕込まれた孤児3人の活躍を描くエンターテインメント快作。ジョン・ウー版「冒険者たち」。

「レスリー・チャンの恋はあせらず」[錦繡前程](100分)
1994年(日本劇場未公開)
監督:ゴードン・チャン
出演:レスリー・チャン、レオン・カーフェイ、ロザムンド・クワン、マイケル・ウォン
解説:金と女にだらしなく、友達から“疫病神”呼ばわりされる男が、それでもハッピーに生きていく爽やかな快作。

「上海グランド」[新上海灘](97分)
制作年:1996年(日本劇場公開:1998年4月)
監督:プーン・マンキ 
出演:アンディ・ラウ、レスリー・チャン、ニン・チン、ウー・シンクオ、チョン・ウソン
解説:1930年代の異国情緒あふれる上海を舞台に2大スター夢の競演で贈る一大アドベンチャーロマン大作。

「恋戦。 OKINAWA Rendez-vous」[戀戰沖繩](99分)
2000年(日本劇場公開:2001年7月)
監督:ゴードン・チャン
出演:レスリー・チャン、レオン・カーフェイ、フェイ・ウォン、ジジ・ライ
解説:真夏の沖縄を舞台に、3人の男女が恋と犯罪の熱いバトルを繰り広げる過激なロマンチック・コメディー。

2013年3月30日、シネマート六本木、シネマート心斎橋で上映。上映スケジュールなど詳細は公式サイトまで。

http://www.cinemart.co.jp/theater/special/leslie-cheung/lineup_02.html

作品写真:(c)2010 Fortune Star Media Limited.All Rights Reserved. 
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2013年02月11日

「奪命金」 愚かしくも抜け目ない ジョニー・トーが描く 金と欲望の香港狂騒曲

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 生き馬の目は、こうして抜かれる。

 アジア有数の金融都市・香港。主人公は3人。警官のチョン(リッチー・レン)は、妻にマンション購入をせがまれる。下っ端ヤクザのパンサー(ラウ・チンワン)は、兄貴分の保釈金集めに右往左往。銀行の営業担当・テレサ(デニス・ホー)は、売り上げノルマに四苦八苦する──。

 ジョニー・トー監督の「奪命金」は、複雑なパズルのように緻密に構成されている。登場人物に共通するのは、ずばり金(カネ)だ。テレサはクビの恐怖におびえ、投資にうとい中年女性に高リスクの金融商品を売りつける。パンサーは羽振りのいい投資会社社長に金の工面を頼む。不動産相場に振り回されるチョンの妻は、夫に内緒でマンション契約にサインする。

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 バラバラに動いていた物語が、ある一瞬にパッとつながる。ギリシャの債務危機ぼっ発。暴落する株式相場。パンサーの友人は口座の不正操作に走る。テレサのもとには高利貸しの常連客が現れ、大金を下ろしてさらに高利で知人に貸そうとする。チョンの妻はあわてて契約を取り消そうとする。暴風は人々を巻き込んだ末、パズルは収まるべきところへ収まっていく。

 しかし、「奪命金」の面白さは、エピソードと構成の妙だけではない。登場人物はいわば、香港という大きなパッチワークを作る色とりどりの布切れのよう。たとえばテレサの客の中年女性。純朴そうだが金にはなかなか粘っこい。パンサーが金を無心する古紙回収の男。よれた札でふくらんだウェストバッグを、当座必要な数枚だけ抜き取り、ぽんと投げてよこす。テレサの客の高利貸し。億単位の大金を貯め込みながら、銀行ではサービスのコーヒーに執着する。

 金に振り回される人たちを見ていると、腹の底からじわじわおかしさがこみ上げてくる。香港という街はむき出しの欲望を交差させながら、突き抜けた達観で人を魅了するのだ。

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 脇役として光るのが、香港で見かけるさまざまな「もの」たちだ。会話をかき消す道路の騒音。向かい合わせば額が触れるほど狭い食堂のテーブル。カンカンカンカン、耳につく横断歩道の信号音。路地で台車を転がすランニングに短パンの男たち。

 ジョニー・トーは生まれ育った香港を、愚かしくも抜け目ない人々を通し愛情をこめて描く。生き馬の目を抜かれても、金に足をとられて転んでも、ただでは起きない。バラバラに動いていた3人は、互いに気付かず雑踏ですれ違う。わき目など触れるひまはない──あの騒々しくエネルギッシュな、街の熱を肌に感じる瞬間だ。

(文・遠海安)

「奪命金」(2011年、中国・香港)

監督:ジョニー・トー
出演:ラウ・チンワン、リッチー・レン、デニス・ホー

2月9日、新宿シネマカリテほかで全国順次公開。作品の詳細は公式サイトまで。

http://datsumeikin.net/

作品写真:(C)2011 Media Asia Films (BVI) Ltd. All Rights Reserved.
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