2018年10月18日

「デス・ウィッシュ」ブロンソン往年の名作「狼よさらば」、ウィリス主演でリメイク

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 犯罪都市・米シカゴで、緊急患者を診る外科医ポール・カージー(ブルース・ウィリス)。ある日、何者かが家に侵入し、妻ルーシー(エリザベス・シュー)は殺され、娘は昏睡状態になってしまう。進まぬ捜査に怒ったポールは銃をとり、犯人抹殺のため危険な街へ繰り出す──。

 チャールズ・ブロンソン主演、マイケル・ウィナー監督「狼よさらば」(74)のリメイク作品だ。「狼よさらば」はブロンソンのライフワークで、続編4本が製作される人気シリーズとなった。“一人自警団”カージーは、マーチン・スコセッシ監督「タクシードライバー」(76)、ロバート・ギンティ主演「エクスタミネーター」(80)など後続作品に多大な影響を与えた。

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 「デス・ウィッシュ」を監督したイーライ・ロスは、「食人族」(80)をモチーフにした「グリーン・インフェルノ」(13)、「メイク・アップ」(77)をリメイクした「ノック・ノック」(15)と、好きな映画のルーツをたどるように、影響を受けた作品をリメイクしてきた。今回も思い入れの強い1本だろう。

 オリジナルとリメイクはところどころ設定が異なる。建築家だったカージーは外科医に変更。男臭く武骨なイメージだったブロンソンは、「狼よさらば」で市民から自警団に変わる姿を繊細に演じ、俳優としての幅を大きく広げた。一方、「ダイ・ハード」のウィリスは一味違い、人間味あるカージー像を作り上げた。新しいキャラクターとして、カージーに頼り切りのダメな弟フランク(ビンセント・ドノフリオ)が登場。物語の絶妙なアクセントになっている。

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 オリジナルを覆っていた悲壮感と重苦しさを取り払い、シリーズ3作目「スーパー・マグナム」(85)あたりの大らかな乗りを目指した印象。カージーの戦いは動画撮影され、SNSを通じて拡散。街のヒーローとして神格化されていくところに、現代らしさが色濃く出ている。

 「自分の身は自分で守る」開拓精神がカージーを突き動かし、拳銃を手に街のダニの一掃にとりかかる。犯罪都市に現れたヒーローは、無力な警察を揶揄するようにも感じられる。現代に再現された痛快復讐劇だ。

(文・藤枝正稔)

「デス・ウィッシュ」(2018年、米)

監督:イーライ・ロス
出演:ブルース・ウィリス、ビンセント・ドノフリオ、エリザベス・シュー、ディーン・ノリス、キンバリー・エリス

2018年10月19日(土)、TOHO シネマズ日比谷ほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。

http://deathwish.jp/

作品写真:(C)2018 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.
posted by 映画の森 at 14:23 | Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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