2017年03月10日

「心に吹く風」 「冬ソナ」のユン・ソクホ監督、北海道舞台に初の劇場映画「日本で撮れてうれしい」

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 韓流ブームのきっかけを作ったドラマ「冬のソナタ」のユン・ソクホ監督が、初の劇場映画「心に吹く風」で「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017」を訪れた。北海道の富良野・美瑛の自然を背景に大人の男女の揺れる心を繊細に描き、「冬ソナ」の世界観にもつながる。ユン監督と主演の真田麻垂美に話を聞いた。

 映像アーティストのリョウスケ(眞島秀和)は仕事で訪れた北海道で、初恋の相手である春香(真田)に偶然再会する。すでに結婚していた春香だが、リョウスケの撮影に同行し一緒に時間を過ごすうち、二人は昔の思いをよみがえらせていく――。

 「心に吹く風」は「作家主義×俳優発掘」を掲げる松竹BCオリジナル映画プロジェクトの一環で作られた。ユン監督はオファーを受けた時、かつて旅行で訪れた富良野・美瑛の風景を思い浮かべたという。チャン・グンソク主演のドラマ「ラブレイン」も同地区で冬に撮影したもの。今回は春の風景の中、初恋の甘さと痛みを表現した。

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 春香役に抜てきされた真田は、16歳で小栗康平監督の「眠る男」でデビューし、山崎まさよし主演の「月とキャベツ」などに出演。22歳まで活動を続けたあと渡米し結婚。今回16年ぶりのスクリーン復帰となった。久しぶりの撮影は「苦労と発見」があったと話す。撮影に入る前から春香のキャラクターを意識して生活していたが、現場での勘を取り戻すのには時間がかかったようだ。「春香の感情が進んでいくのに表現が追い付かないところがあった。監督が察して休憩を取らせてくれたり、歩み寄ってくれたりしたことで、次第に現場になじんでいった」(真田)。改めて映画愛を実感し、今後もさまざまな作品にチャレンジしていきたいという。

 「冬のソナタ」から15年。韓国では刺激的な展開のドラマが主流となり、ユン監督のように静かなトーンで心のひだを描くスタイルは敬遠される傾向にある。ユン監督は「不特定多数が見るテレビでは作家主義には限界がある。資本主義社会ではやむを得ない現象だが、残念だ。その点で、映画は自由にできたのが良かった」と振り返り「『冬ソナ』があったから日本で映画を撮ることができた。ファンの皆さんに報いることができればうれしい」と締めくくった。

 「冬のソナタ」の音楽監督も務めたイ・ジスの甘美な音楽にも注目だ。

(文・写真 芳賀恵)
 
「心に吹く風」(2017年、日本)

監督:ユン・ソクホ
出演:眞島秀和 真田麻垂美

2017年6月、新宿武蔵野館ほか全国順次順次公開。

写真:
1:「心に吹く風」
2:(右から)ユン・ソクホ監督、真田麻垂美   
posted by 映画の森 at 08:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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