2017年01月19日

「キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たち」パク・デミン監督に聞く「愉快で軽快、豊かな映像表現で」

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 韓国の伝説的詐欺師を描く映画「キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たち」がいよいよ1月20日より公開される。公開を前に来日したパク・デミン監督は「愉快で軽快な詐欺師を、豊かな映像表現で描きたかった」と語った。

 人気若手俳優のユ・スンホが主人公のキム・ソンダルを演じ、アイドルグループ「EXO」のシウミンが映画初出演。脇を実力派のコ・チャンソク、チョ・ジェヒョンらが固め、見ごたえある娯楽作品に仕上がった。

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 パク監督との主なやり取りは以下の通り。

 ──キム・ソンダルを題材に、スケールの大きい娯楽作品を作ろうと思ったきっかけは。

 私一人の発想ではなく、製作サイドと一緒に作り上げてきた。キム・ソンダルは当初のシナリオでは脇役だったが、主人公にすればずっと愉快で軽快になると思い、設定を変えた。

 キム・ソンダルの魅力は単なる悪党ではないところ。石川五右衛門のように、貴族階級の両班(ヤンバン)による搾取で苦しむ庶民のヒーローだった。しかし、詐欺師を中心に作品を広げるのは難しかった。詐欺師は口で相手をだますもの。話としては面白いが、映像を見て面白く、豊かな表現でなければならない。

 伝説のキム・ソンダルは単独行動で、エピソードは断片的だった。映画は大きな一つの物語にしなければならない。チームにして個々の詐欺行為も規模を大きくした。劇中登場する「大河(大同江)を売り飛ばす」話も、もともとは単純な詐欺だった。物語を複雑にし、大きな堤防を築いたりして、スケールを大きく見せる工夫をした。

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 ──主演のユ・スンホについて、監督は「真面目で固い」イメージを持っていたと聞いた。起用の経緯は。

 脚本は彼を念頭に書いたわけではない。もともとキム・ソンダルは中年の設定だったが、映画なら若くてセクシー、面白い人物にしようと決めた。執筆中、ユ・スンホは兵役中で念頭になかったが、書き上げてから除隊の記事を読み、彼に決めた。

 ──監督から見たユ・スンホ、シウミンの魅力は。

 ユ・スンホのセクシーさ、シウミンのかわいらしさは、それぞれのキャラクターにおいて望まれるもので、表現してほしかった。持って生まれた要素もあり、二人ともうまく表現してくれた。ユ・スンホは子役出身。除隊した後に深みが出てきたと思う。行き過ぎず、自然に醸し出される要素でうまく演じた。シウミンも自分自身のかわいらしさを生かしていた。

 ユ・スンホは詐欺師役で、撮影序盤はぎこちない部分もあった。撮影を重ねるごとに能力を上げ、自然に詐欺師の姿を見せられるようになった。変化を感じた。

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 ──作品から「仕事も人生も楽しむ」メッセージが伝わってくる。監督も楽しんで撮影できたか。

 長編デビュー作「影の殺人」(09)ではプレッシャーを感じ、本当に大変だった。今回は俳優もスタッフも現場で楽しんでくれた。怒号が飛び交うこともなく、むしろ体重が増えてしまったぐらいだ。

 次回作は現代もの、女性が主人公のアクションを考えている。アイデアを練っているところだ。

(聞き手・写真 岩渕弘美)

「キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たち」(2016年、韓国)

監督:パク・デミン
出演:ユ・スンホ、コ・チャンソク、ラ・ミラン、シウミン、チョ・ジェヒョン

2017年1月20日(金)、TOHOシネマズ シャンテ、TOHOシネマズ 新宿ほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。

http://kimseondal.jp/

作品写真:(C)2016 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved.

posted by 映画の森 at 08:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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