2016年12月27日

「ダーティ・グランパ」デ・ニーロ×エフロン、黒い笑い全開 祖父と孫のフロリダ珍道中

dg_main.jpg

 1週間後に結婚を控えた真面目な弁護士ジェイソン(ザック・エフロン)。急逝した祖母の葬式で、意気消沈する祖父ディック(ロバート・デ・ニーロ)に再会。傷心解消のフロリダ旅行へ連れ出される──。

 「ゴッドファーザーPart2」(74)、「タクシー・ドライバー」(76)、「ケープ・フィアー」(91)などの名優デ・ニーロ。「ミート・ザ・ペアレンツ」シリーズ、「リベンジ・マッチ」(13)で見せたコメディー・センスをいかんなく発揮し、独身になって40年封印してきた女、酒、クスリなど悪事を解禁。文字に起こすのも恥ずかしいエピソードを堂々と演じていく。

dg_sub1.jpg

 真面目な孫ジェイソン役のエフロンも、負けず劣らず恥をかなぐり捨てた演技だ。ほぼ全裸で踊り狂い、得意の歌で観客を魅了。堅物の弁護士だったはずが誤ってクスリに手を出してしまい、祖父も手を付けられないほど羽目を外す。二枚目マッチョなエフロンと元気老人デ・ニーロ。化学反応をうまく起こさせ、予想外の笑いを引き出した。

 監督はサシャ・バロン・コーエン主演のコメディー「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」(06)を製作した英国出身のダン・メイザー。長くコーエンと組んで創作し、今回は劇場公開2本目となる。軽いタッチのドラマに、えげつなく下品な笑い。「メリーに首ったけ」(98)のファレリー兄弟、「ハングオーバー!」シリーズのトッド・フィリップスの流れをくみ、ブラックで過激な喜劇だ。

dg_sub2.jpg

 最近は年を取って元気のなかったデ・ニーロが、台風のごとく行く先々で騒動を起こす。巻き込まれながら新たな自分を発見するエフロンも素晴らしい。コメディー演技に目覚めさせた監督の手腕に拍手を送りたい。「リーサル・ウェポン」シリーズのダニー・グローバーが、少しだけ顔を出すシーンもうれしい。ぶっ飛んだ祖父と孫の痛快な“バディ・コメディー”だ。

(文・藤枝正稔)

「ダーティ・グランパ」(2016年、米国)

監督:ダン・メイザー
出演:ロバート・デ・ニーロ、ザック・エフロン、ジュリアン・ハフ、オーブリー・プラザ、ダーモット・マローニー

2017年1月6日(金)、TOHOシネマズ みゆき座ほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。

http://dirtygrandpa.jp/

作品写真:(C)2016 DG LICENSING, LLC
タグ:レビュー
posted by 映画の森 at 09:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/445282615
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック