2016年01月13日

「の・ようなもの のようなもの」故森田芳光監督デビュー作の“その後” 俳優・スタッフ再集結

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 2011年に死去した森田芳光監督のデビュー作「の・ようなもの」(81)の続編「の・ようなもの のようなもの」。森田監督をデビュー作から遺作まで、助監督として支えた杉山泰一がメガホンを取った。

 真面目すぎる若き落語家・出船亭志ん田(松山ケンイチ)。「小学生が国語の教科書を読んでいる」ような話し方でぱっとしない。住み込み先の師匠の娘・夕美(北川景子)に秘かな思いを寄せているが、いつもイジられっぱなしである。ある日、志ん田は一門のスポンサー的女性会長の機嫌を取るため、かつて在籍した兄弟子の志ん魚(伊藤克信)を探すよう師匠に命じられる──。

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 前作のその後を描きつつ、森田芳光にオマージュを捧げ、過去の作品を見ていれば2倍、3倍楽しめるしかけが施されている。スタッフだけでなく俳優も「森田組」が再集結した。遺作「僕達列車・A列車で行こう」主演の松山ケンイチ、「間宮兄弟」の北川景子。前作に出た伊藤克信、尾藤イサオ、でんでん、内海桂子。「メインテーマ」でデビューした野村宏伸、「おいしい結婚」の三田佳子。鈴木京香、宮川一朗太、ピエール瀧、仲村トオル、鈴木亮平、佐々木蔵之介、塚地武雄、笹野高史ら、森田作品ゆかりの俳優が顔を見せる。

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 落語家を主人公にした前作は、過去の商業映画と一線を画して邦画界に新風を呼び込んだ。コメディーからシリアスなドラマまで幅広く活躍した森田監督。35年の時を超えて「森田組」が集まったのは奇跡に近いだろう。

 落語を捨てた志ん魚を探す志ん田。奇妙な師弟関係の行く道は、森田の足跡をたどるようだ。どこか浮世離れした落語界の空気、ゆるく心地よいリズムは森田作品の流れをくむ。隅から隅まで「森田愛」が満ちている。

(文・藤枝正稔)

「の・ようなもの のようなもの」(2016年、日本)

監督:杉山泰一
出演:松山ケンイチ、北川景子、伊藤克信、尾藤イサオ、でんでん

2016年1月16日(土)、新宿ピカデリーほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。

http://no-younamono.jp/

作品写真:(C)2016「の・ようなもの のようなもの」製作委員会

posted by 映画の森 at 09:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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