2015年11月27日

「サクラメント 死の楽園」カルト教団に潜入取材、主観映像で恐怖あおる

sakura_sub1.jpg

 実在のカルト教団「人民寺院」による集団自殺事件をモチーフにしたホラー映画「サクラメント 死の楽園」。妹から奇妙な手紙を受け取ったパトリック(ケンタッカー・オードリー)は、過激取材で知られるメディア・VICE社のジェイク(ジョー・スワンバーグ)、サム(AJ・ボーウェン)らと教団に潜入取材を試みる──。

 教祖ジム・ジョーンズ率いる「人民寺院」が1978年に起こした集団自殺事件。やはり実在の動画メディア・VICEのスタッフとともに、パトリックは妹を探して潜入する。全編VICEのカメラによる主観映像=P.O.V.(ポイント・オブ・ビュー)で撮影されている。

sakura_sub2.jpg

 「人民寺院」のコミュニティー「エデン地区」。人里離れた森の中にあり、厳重な警戒態勢に守られ、簡単には近づけない場所だ。幸せそうに暮らす楽園の信者たちは、パトリックたちを歓迎する。みなが「豊かな生活ができるのは『ファーザー』のおかげ」と口をそろえる。一行はファーザーに会見を申し込み、取材はその夜のうちに実現する。しかし、楽園にはどこか不穏な空気が漂っていた。

sakura_main.jpg

 主観映像で恐怖や驚きを増幅させる「P.O.V.」映画。量産されすぎて頭打ちの感があったが、また新たな作品が登場した。観客を未知のコミュニティーに放り込み、事件の目撃者に仕立てる手法だ。カルト集団の実態が目の前に次々表れる。教祖の言葉を盲信し、暴走する信者の集団心理。主観映像によってスリルとリアリティーを持たせることに成功した。

(文・藤枝正稔)

「サクラメント 死の楽園」(2013年、米国)

監督:タイ・ウェスト
出演:AJ・ボーウェン、ジョー・スワンバーグ、ケンタッカー・オードリー、エイミー・サイメッツ、ジーン・ジョーンズ

2015年11月28日(土)、角川シネマ新宿ほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。

http://sacrament-death.jp/

作品写真:(C)2013 SLOW BURN PRODUCTIONS LLC

posted by 映画の森 at 13:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック