2014年03月29日

「夢は牛のお医者さん」 新潟の少女、努力と熱意の26年 地元テレビの密着ドキュメンタリー

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 ドキュメンタリー映画「夢は牛のお医者さん」は、新潟県の地元テレビ局が、一人の少女の夢の始まりから現在までの26年間に密着取材したものだ。監督はテレビ新潟の時田美昭。ナレーションはアイドルグループ「AKB48」の横山由依が担当している。

 1987年。新潟の山あいにある児童わずか9人の小学校に子牛3頭が“入学”した。小3の少女が牛の世話をするうち抱いた夢は、「牛のお医者さん」になること。牛とのつらい別れを経て、家族や周囲の支え、郷里への強い思い。獣医になった少女は、母となり、かけがえのない命と向き合い今日も奮闘する。

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 発端は時田監督が報道記者だった27年前。「小学校に牛が入学した」ニュースの取材だった。その後「牛の卒業式」で涙を流す子供たちを見た監督は、数年後には廃校となる小学校に密着することを決意した。継続的な取材はやがて全国にも放送され、今回はテレビ放送作品を再編集。少女のその後と現在を新たに撮り下ろしている。

 映画の幕開けは2001年。校庭に埋められたタイムカプセルが開けられ、子供たちの夢が次々と出てくる。同級生と喜んで見ているのが、主人公の高橋知美さん。彼女の人生が文字通り密着して描かれる。高校生になり、獣医になることを夢見、下宿して猛勉強。大学進学、インターン、国家試験、晴れて「牛のお医者さん」に──。

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 一人の少女に密着し、26年追い続けた作品。最初は「子供のたわごと」に思えた夢が、努力と熱意の末に実現される。粘り強く追い続けたスタッフも、彼女との出会いを運命と感じたのではないか。夢を抱く多くの人の背中を押す作品だ。

(文・藤枝正稔)

「夢は牛のお医者さん」(2014年、日本)

監督:時田美昭
出演:丸山知美

2014年3月29日(土)公開。作品の詳細は公式サイトまで。

https://www.teny.co.jp/yumeushi/

作品写真:(C)TeNY

posted by 映画の森 at 09:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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