2014年03月03日

ゆうばり映画祭閉幕 グランプリは竹葉リサ監督「さまよう小指」 女性の活躍目立つ

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 北海道夕張市の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014」は3月2日、オフシアター・コンペティション部門のグランプリに竹葉リサ監督(東京都)の「さまよう小指」を選んで閉幕した。

 「さまよう小指」はメディア関係者が選ぶシネガー・アワード賞との2冠。審査員特別賞は「女体銃 ガン・ウーマン」(光武蔵人監督)、北海道知事賞は「リュウグウノツカイ(ウエダアツシ監督)が受賞した。インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門は、堀貴秀監督(千葉県)が4年間かけてほぼ独力で製作したコマ撮りSFアニメーション「JUNK HEAD 1」がグランプリを獲得した。

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 11作品がしのぎを削ったオフシアター・コンペ部門のグランプリを受賞した竹葉リサ監督は、今回が初の長編作品。5年前に映画の宣伝担当としてゆうばり映画祭を訪れ、そこでの人々との出会いをきっかけに映画作りを始めた。スタッフのほとんどが、ゆうばりで出会った人々だという。

 「さまよう小指」は、長年の片思い相手、涼介の小指を手に入れた桃子が、小指から涼介のクローン人間を作ってしまう奇想天外なストーリー。笑いやアクションを散りばめたテンポのよい純愛映画だ。竹葉監督は「いつも副委員長や銀メダルばかりだったので、一番になってうれしい。低予算で苦労したが楽しかった」と受賞の喜びを語った。「荒削りながらも次回作が最も期待できる監督」が受賞理由。審査委員長の根岸吉太郎監督は「冒頭の数分で大胆なことをやり遂げ、竹葉ワールドに一気に引きずり込んだ」と、演出力を高く評価した。

 今年はオフシアター、ショートフィルムのいずれも女性監督や女優の活躍が目立ち、自主映画界の女性パワーの一端を見せつけた。

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 昨年末、ついに人口が1万人を割り込んだ夕張市。今年の全入場者数は1万3886人で前回の1万2484人を上回り、町はひとときのにぎわいを取り戻した。今年は話題のゲストが多数参加したことに加え、好天が続いたことや札幌と結ぶ無料バスが開通したことも動員増に貢献したとみられる。

(文・写真 芳賀恵)

【受賞作品】
●オフシアター・コンペティション部門
グランプリ「さまよう小指」竹葉リサ監督
審査員特別賞「女体銃 ガン・ウーマン」光武蔵人監督
北海道知事賞「リュウグウノツカイ」ウエダアツシ監督
シネガーアワード「さまよう小指」竹葉リサ監督

スカパー!映画チャンネル賞
「死ななくて」ファン・チョルミン監督(韓国)

●インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門
グランプリ「JUNK HEAD 1」堀貴秀監督
優秀芸術賞「イナーシャル・ラブ」セザール・エステバン・アレンダ監督
           /ジョゼ・エステバン・アレンダ監督(スペイン)
優秀芸術賞「サイクロイド」黒木智輝監督
優秀芸術賞「肛門的重苦」冠木佐和子監督
審査員特別賞「貧血」加藤麻矢監督

写真1:オフシアター部門グランプリの竹葉リサ監督写真2:セレモニー後のフォトセッション。(左から)根岸吉太郎委員長、斎藤工、竹葉リサ監督、しいなえいひ、ジョンスク・トーマス・ナム、トム・メス
写真3:ゲストのフォトセッション

作品写真:
オフシアターグランプリ「さまよう小指」
ショートフィルムグランプリ「JUNK HEAD 1
posted by 映画の森 at 18:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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