2013年11月24日

第14回東京フィルメックス ジャ・ジャンクー新作で開幕 「映画の力を信じ、充実の9日間を」

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 新たな才能発掘を目指す映画祭「第14回東京フィルメックス」が11月23日、開幕した。今年はコンペティション部門10作品、特別招待作品8作品などを上映する。

 メーン会場の有楽町・朝日ホールで開かれた開幕式で、同映画祭の林加奈子ディレクターは「今年は特別で素晴らしい作品がそろった。映画の力を信じ、充実の9日間を一緒に過ごしましょう」と開幕宣言した。

 続いてコンペティション部門審査委員長を務めるモフセン・マフマルバフ監督(イラン)があいさつ。「独立系、芸術映画を支援し、中国やイランなど(映画製作に)検閲がある国のことを忘れないでほしい」と呼びかけた。

 さらにオープニング作品の中国映画「罪の手ざわり」のジャ・ジャンクー(賈樟柯)監督が、観客に向けたビデオメッセージを寄せた。中国で実際に起きた四つの事件を題材に、急速に変化する社会環境の中、ひたむきに生き抜く人々を描いた作品だ。

 ジャ監督は「中国では多くの突発的事件が起きている。なぜ暴力が日常生活の中で増殖するのか。中国の伝統的な武侠映画と、これらの(暴力)事件は関係があるのでは、と気付いた」と説明。現在の中国では「(社会)状況が激しく変化し、個人は生存の危機に直面している。解決方法が見つからないと、暴力により圧力に対抗しなければならない。この映画が、暴力の問題と私たちが向き合うきっかけになればと思う」と語った。

 このほか同映画祭は、往年の松竹の看板監督・中村登の生誕100年記念特集、フランスで再評価の機運高まるジャン・グレミヨン監督特集を開催。それぞれ代表作3本を上映する。12月1日まで。

(文・写真 遠海安)

posted by 映画の森 at 12:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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