2013年02月09日

「PARKER パーカー」 人気犯罪小説シリーズ、ジェイソン・ステイサム熱演

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 ドナルド・E・ウェストレイクの犯罪小説「悪党パーカー」シリーズ。強盗パーカーの物語24作品は「殺しの分け前 ポイント・ブランク」(67)、メル・ギブソン主演「ペイバック」(99)など次々と映画化されてきた。今回は「愛と青春の旅だち」のテイラー・ハックフォードが監督した。

 パーカー(ジェイソン・ステイサム)は犯罪のプロとして、自分に三つのルールを課している。(1)ターゲットは汚い金(2)悪い奴しか殺さない(3)仕事は完ぺきに美しく──だ。映画は現金強奪シーンで幕を開ける。ステート・フェア(品評会)に集まる金を狙ったパーカーとメランダー(マイケル・チクリス)一味は、強奪には成功するが一般人を巻き込んでしまう。パーカーはメランダーに持ちかけられた次の仕事を拒否。逆に怒りをかって銃弾を食らい、瀕死で道端に放置される。一命を取り留めたパーカーは病院を脱走。メランダー一味への報復を計画する。

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 主役のジェイソン・ステイサムは、「トランスポーター」(02)、「エクスペンダブルズ」(10)などアクション映画に出るかたわら、「キラー・エリート」(12)などドラマ重視の作品もこなす。今回は犯罪ドラマの中にハード・アクションが絡む。冒頭、狭い車内で銃弾を浴びながら丸腰で応戦。走る車の窓から外に飛び出す。ホテルの部屋で殺し屋と格闘し、ナイフで刺されてベランダから宙吊りになる。ステイサムならではのアクションが随所で炸裂する。

 男臭いドラマに彩りを添えるのが、パーカーらの犯罪に巻き込まれるレスリー役のジェニファー・ロペスだ。バツイチでアラフォーのレスリーは、別れた夫の借金を返すため不動産会社で働き、母親の家に居候する人生の“負け組”。そんな彼女の前に現れるのが、メランダーの隠れ家を探すため石油王になりすましたパーカーだ。レスリーは不動産を物色するパーカーに接近し、犯罪に巻き込まれてしまう。

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 作品の面白さは、悪党パーカーの存在に尽きる。独自のルールを貫くため敵を作り、報復されて死の渕から蘇り、復讐の鬼と化す。これまで無敵の主人公を演じてきたステイサムが、傷だらけになって目的を達成する。人間臭い役は演じがいがあっただろう。ハックフォード監督初の犯罪アクションは、ベテランらしく安定した仕上がりとなった。

(文・藤枝正稔)

「PARKER パーカー」(2013年、米国)

監督:テイラー・ハックフォード
出演:ジェイソン・ステイサム、ジェニファー・ロペス、ニック・ノルティ、クリフトン・コリンズ・Jr.、ウェンデル・ピアース

2月9日、新宿バルト9ほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。

http://parker-movie.net/

作品写真:(C)2012 INCENTIVE FILM PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTSRESERVED.
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posted by 映画の森 at 18:48 | Comment(0) | TrackBack(1) | 米国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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『PARKER パーカー』
Excerpt: □作品オフィシャルサイト 「PARKER パーカー」□監督 テイラー・ハックフォード□脚本 ジョン・マクラフリン□原作 リチャード・スターク「悪党パーカー 地獄の分け前」□キャスト ジェイソン..
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Tracked: 2013-02-16 08:28