2012年12月18日

「拝啓、愛しています」 人生の最後に訪れた 温かく穏やかな日々

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 人生の黄昏時に差しかかった男女4人が出会い、不器用に人を愛し、友情を育む様子を描いた韓国映画「拝啓、愛しています」。原作は2007年に出版されたベストセラー漫画で、これまでに舞台・映画・ドラマ化された。監督は来年2月に日本公開されるイ・ビョンホンの初時代劇「王になった男」のチュ・チャンミンだ。

 真冬のソウル。朝薄暗い中をバイクで牛乳配達するマンソク(イ・スンジェ)は、古紙回収車を引き、坂で転んだ女性(ユン・ソジョン)を助ける。妻に先立たれ、小遣い稼ぎをしながら隠居生活するマンソクは、その日以来彼女に会うのが楽しみになる。

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 一方、古紙回収車の駐車場管理人グンボン(ソン・ジェホ)は認知症の妻(キム・スミ)を介護している。子供たちの足は遠のいたが、二人は幸せな日々を送っていた。

 ある日、グンボンが鍵をかけ忘れて外出。外へ出た妻が徘徊してしまう。マンソクが偶然保護し、一緒に家に戻ろうとしたところに、グンボンと古紙回収の女性がやってくる。グンボン夫妻の見送りながら、女性はマンソクに「あんなふうに老いたかった」とつぶやく。

 女性には名前がなかった。つけるはずだった父が出征中に亡くなったからだ。駆け落ち同然でソウルに来た相手には捨てられ、子供も病で亡くした。読み書きも出来ない。古紙回収で得るわずかな収入でひっそり生きてきた。マンソクは彼女を“あなただけ”という意味の「イップン」と名付け、生活保護が受けられるよう手助けする。

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 亡き妻に申し訳ないと思いつつ、イップンへの思いを募らせるマンソク。イップンの誕生日、マンソクは告白する。イップンもまた、習ったばかりの字で手紙を書き、マンソクへ思いを伝える。

 生活保護を受けられるようになったイップンは、グンボンの妻の介護を手伝うようになる。支え合い、穏やかに過ごす4人だったが、そんな日々も長くは続かなかった──。

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 高齢化社会の現代。さまざまな人生を送ってきた男女が、人生の最後に愛する人にできることは何か。温かく、切なく、優しい気持ちになれるラブストーリー。

 マンソクはドラマ「イ・サン」(07)など幅広く活躍するイ・スンジェ。イップンは「王の男」(06)のユン・ソジョン、グンボンに「殺人の追憶」(03)のソン・ジェホ、グンボンの妻は「ミス・ギャングスター」(11)のキム・スミ。韓国のベテラン演技派が絶妙なアンサンブルを見せる。

(文・岩渕弘美)

「拝啓、愛しています」(2011年、韓国)

監督:チュ・チャンミン
出演:イ・スンジェ、ユン・ソジョン、キム・スミ、ソン・ジェホ、ソン・ジヒョ

12月22日、シネスイッチ銀座 シネマート新宿で全国順次公開。作品の詳細は公式サイトまで。

http://www.alcine-terran.com/haikei/

作品写真:(C)Next Entertainment World All rights reserved
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posted by 映画の森 at 10:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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