2012年11月24日

第13回東京フィルメックス、「3人のアンヌ」で開幕 ホン・サンス監督「新しい“意味”の誕生狙った」

第13回東京フィルメックス ホン・サンス監督(中央).jpg

 アジアを中心に新たな才能を発掘する映画祭「第13回東京フィルメックス」が11月23日、東京・有楽町朝日ホールをメーン会場に開幕した。今年はコンペティション部門9作品、特別招待作品12作品を上映するほか、特別企画・木下恵介生誕100年祭なども開催される。初日は開幕作品「3人のアンヌ」の韓国ホン・サンス監督が舞台あいさつ。「私の映画は皆さんにとって見慣れないかもしれない。心を開いて自由に見てほしい」と語った=写真上。

 開幕式典ではディレクターの林加奈子氏が「人生はいろいろあるから苦しいけれど美しい。映画に支えられ今日を迎えている。今年は新作だけでなくイスラエルの傑作4本、木下恵介監督特集も用意した。充実の10日間が始まります」と開幕宣言した。

第13回東京フィルメックス審査員.jpg

 また、審査委員長を務めるSABU監督は「毎年楽しみにしている映画祭。すごい審査員たちと一緒に見るのは、若干怖いけれど楽しみ」と話した=写真中。

 「3人のアンヌ」上映後は、ホン・サンス監督が観客との質疑応答に参加。韓国の海辺を舞台に、仏人女優のイザベル・ユペールが主演。ユペール演じるアンヌが、同じ場所、同じ人々に異なる状況で出会う光景を、三つのエピソードでオムニバス的に構成した。

第13回東京フィルメックス ホン・サンス監督.jpg

 監督は「人は映画を見ることで“意味”を感じる。意味は世界を眺める時の道具だ。しかし私たちが人生を振り返る時、日常使っている“意味”を通すだけではつまらない。短編的な三つの要素を並べることで、新しい意味の誕生を狙った。一つのメッセージやテーマを伝えたいのではなく、構造のぶつかり合いの中から、別の意味を生み出したかった」と話した=写真下。

 12月1日には最優秀作品賞、観客賞などが発表される。2日まで。上映スケジュールなど詳細は公式サイトまで。

http://filmex.net/2012/ 

(文・遠海安 写真・岩渕弘美)

3人のアンヌ.jpg

「3人のアンヌ」(2012年、韓国)

監督:ホン・サンス
出演:イザベル・ユペール、ユ・ジュンサン、チョン・ユミ、ムン・ソリ、ムン・ソングン、ユン・ヨジョン

13年初夏、シネマート新宿、シネマート心斎橋で公開。
posted by 映画の森 at 09:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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