2012年02月28日

ゆうばり映画祭2012、グランプリは石原貴洋監督「大阪外道」 過去最多112作品上映

ゆうばり映画祭に参加したゲストたち.jpg

 北海道夕張市で2月23〜27日、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2012が開かれた。自主製作映画を対象にしたオフシアター・コンペティション部門では、「大阪外道」(石原貴洋監督)がグランプリを獲得した。22回目の今年はロバート・ダウニーJr.とジュード・ロウ主演の「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」など10本の招待作品のほか、過去最多の112作品を上映。雪に覆われた夕張の町で映画を愛する人たちが熱い5日間を過ごした。

夕張駅に到着した三田村邦彦さん(手前)ら.jpg

 23日は雪がちらつく中、JR夕張駅に特別列車でゲストが現地入り。列車が牛に衝突し到着が遅れるアクシデントがあったが、ゲストは市民が手製の黄色い旗を振って「お帰りなさい」と出迎えるおなじみの光景に笑顔を見せていた。

 今年は東日本大震災からの復興もテーマに掲げた。スローガンの「つながろう、映画の力で。」はエンターテインメントの持つ力で活気ある社会を取り戻したいという思いがこめられている。復興企画として、東北が舞台の映画の上映や東北物産展を行った。

石原貴洋監督(左)と審査員.jpg

 自主製作映画を対象にしたオフシアター・コンペティション部門は313本の応募作からノミネートされた12本を、廣木隆一監督ら5人の審査員が審査した。グランプリを獲得した「大阪外道」の石原監督には、「スカパー!」から次回作制作支援金200万円が贈られる。審査員特別賞と記者賞のシネガーアワードはお笑いコンビ、キングオブコメディの今野浩喜が主演した「くそガキの告白」(鈴木太一)、北海道知事賞は「ビートルズ」(坂下雄一郎監督)。優れた作品が多かったことから急きょ設けられたベストアクター賞は、今野浩喜と菜葉菜(「どんずまり便器」・小栗はるひ監督)が受賞した。

ゆうばり映画祭クロージングセレモニー.jpg

石原監督「非の打ちどころない作品を」
 グランプリの石原監督は昨年「バイオレンスPM」で北海道知事賞を受賞。「次は絶対に負けないという思いで力を入れた」(石原監督)今回の受賞作は、大阪の下町を舞台に暴力と少年の成長を描いた迫力ある作品。リアリティーあふれる演出が高く評価された。石原監督は「昨年グランプリを受賞したオ・ヨンドゥ監督の新作(「探偵ヨンゴン 義手の銃を持つ男」)を見たが、クオリティーが上がっていて驚いた。負けていられない。技術面も磨いて非の打ちどころのない作品を作りたい」と力強く抱負を語った。

グランプリ受賞作「大阪外道」.jpg

(文・写真 芳賀恵)

写真
1:ゲストのフォトセッション=2月26日
2:JR夕張駅に三田村邦彦さん(手前)らゲストが到着=2月23日
3:(左から)グランプリ受賞の石原貴洋監督、審査員のいまおかしんじ、ジン・パク、アルベルト・カレロ・ルゴ、速水典子、審査委員長の廣木隆一監督=2月26日
4:クロージングセレモニー=2月26日、いずれも夕張市内で
5:グランプリ「大阪外道」作品写真
posted by 映画の森 at 08:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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