2018年01月28日

「ザ・リング リバース」人気ホラー米国版シリーズ最新作 “呪いのビデオ”も技術的進化

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「見た者は7日後に必ず死ぬ」“呪いのビデオ”。呪われたら恐怖の奈落へ突き落とされ、恐ろしい形相で亡くなるという。恋人のホルト(アレックス・ロー)の身代わりでビデオを見てしまったジュリア(マチルダ・ルッソ)の周辺で、奇妙な出来事が起こり始める。助かる方法は1つ。「ビデオのコピーを取り、誰かに見せること」だった。監督は「リング」シリーズの大ファンを自称するスペインの新星、F・ハビエル・グティエレス。

 鈴木光司の小説を映画化した「リング」(98)の米リメイク版「ザ・リング」(02)シリーズの第3弾だ。1998年にスタートした日本版シリーズは、同時上映の続編「らせん」(98)、別次元で描いた続編「リング2」(99)、前日譚「リング0 バースデイ」(00)でいったん終了した。

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 2002年に米国版の「ザ・リング」が製作され、海外版の貞子の名前は“サマラ”として大ヒット。続編「ザ・リング2」(05)は日本版「リング」の中田秀夫監督を招いて製作。休止していた日本版も「貞子3D」(12)、「貞子3D2」(13)として復活。16年には貞子と並ぶ「呪怨」の人気ホラーキャラ“伽椰子”が対決する「貞子VS伽椰子」が番外編的に製作された。

 さらに、今回満を持して製作されたのが「ザ・リング リバース」だ。米国版シリーズ第3弾として、12年ぶりに製作された。前2作とは直接関連はなく、呪いのビデオにまつわる新たなる物語で、呪いのビデオのルールを知っていれば誰でも楽しめる。

 呪いのビデオの映像は「ザ・リング」と全く同じ。アナログのVHSビデオテープでスタートした“呪いのビデオ”は、機材の進歩によりパソコンで複製され、ネット動画として拡散する。パソコン、スマートフォン、液晶テレビなど、あらゆる機材で再生された“サマラの呪い”が拡散していく。ビデオテープとブラウン管テレビで呪いが成立した旧世代とは比べ物にならない爆発的な威力だ。

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 そんな“呪いのビデオ”を、大学内で秘かに研究する大学教授と学生たちが、次々とサマラの呪いに感染していく。サマラの呪いの原点を探り、感染を食い止めようとするホルトとジュリア。シリーズの正統的な構成に新たな解釈も加わった。呪いのビデオを見てしまったジュリアが、ビデオの影響で幻覚を何度も見る。断片的な幻覚はサマラの謎を解くイメージのようだ。

 12年ぶりに米国で復活した「ザ・リング リバース」。「リング」シリーズの恐怖を継承しながら、プラスアルファを加えた正統的作風が好印象だ。おなじみの“呪いのビデオ”と“サマラ”の安定した恐怖は健在で、時代に合わせた解釈も不自然さはない。VHSテープだけでは再生不可能だった場所で、呪いのビデオは猛威を振るい、新たな映像表現と恐怖を生み出した。

 「マグニフィセント・セブン」(16)の好演も記憶に新しいヴィンセント・ドノフリオが、物語の鍵を握る重要な役で出演している。

(文・藤枝正稔)

「ザ・リング リバース」(2017年、米)

監督:F・ハビエル・グティエレス
出演:マティルダ・ラッツ、アレックス・ロー、ジョニー・ガレッキ、ビンセント・ドノフリオ、エイミー・ティーガーデン

2018年1月28日、TOHO シネマズ新宿ほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。

http://thering-movie.jp/

作品写真:(c)2017 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
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posted by 映画の森 at 14:53 | Comment(0) | 米国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする