2016年02月28日

「断食芸人」足立正生監督に聞く カフカ短編に日本の“ゆがみ”映す「檻の中の主人公と外の人々。どちらが自由なのか」

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 1960年代、若松孝二監督に師事し、反体制的なピンク映画の脚本・監督を手がけ、カルト的人気を集めた映画作家、足立正生。70年代にはパレスチナ革命に身を投じ、重信房子率いる日本赤軍に合流、国際指名手配された。

 97年にレバノンで逮捕抑留された後、日本に強制送還され、赤軍メンバー岡本公三がモデルの「幽閉者 テロリスト」(07)で監督復帰。本作「断食芸人」は、同作以来9年ぶりに足立監督がメガホンをとった待望の新作だ。カフカの短編を原作に、今日の日本のゆがんだ社会状況を照射した、シュールな“紙芝居”。足立監督は、「檻(おり)の中の主人公と檻の外の人々と、果たしてどちらが自由なのか」と語った。

仕立て上げられた断食芸人

 カフカの「断食芸人」を映画化する話はかなり前からあったそうだ。しかし、最後の資金集めの段階で“テロリストの足立”だと分かると、出資者がいったん差し出した手を引っ込めてしまう。企画はなかなか実らなかった。

 「だったら、自分だけでできることをやろう。短編オムニバスみたいな形で、断片的に作品を撮りためていこうかなと。広島の原爆でやけどを負った“ケロイド芸人”とか、いろいろな芸人のシリーズを構想していた」

 そんなことを考えていた矢先に、韓国の光州広域市から映画製作の依頼が舞い込む。

 「2015年9月にオープンするアジア芸術劇場のこけら落としに何か1本作ってくれという。それなら、『断食芸人』をやろうと」

 かくして、ついに日の目を見ることになった「断食芸人」。カフカの短編をベースにしてはいるが、主人公の人物像はカフカの原作とだいぶ違う。主人公は最初から断食芸人なのではなく、まわりの人々から勝手に断食芸人へと仕立て上げられてしまうのだ。

「何もしない、何も喋らない主人公を真ん中において、そのまわりにいろいろな人が集まってきて、彼を見世物にして、騒ぐ。そういう構造を“紙芝居”のようにして見せたかった。無理やり断食芸人にさせられ、檻の中に閉じ込められた主人公と比べ、檻の外の人は果たして自由なのか。彼らは自由という名の檻の中に入っているんじゃないか。そんな問題提起をしたかった」

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語らぬ人々の怨嗟の眼差し

 冒頭の映像がショッキングだ。東日本大震災の大津波、がれきの山、そして福島原発の爆発。悪夢のような記録映像が続いた後、日の丸を背景に、カメラに向かい怒りとも恨みともつかぬ眼差しを向ける人々の顔が映し出される。何も語らず、ひたすら前を見つめる視線の強さ。バックには「4年前、山の麓で狼に出会った……」のナレーションが流れる。魯迅「阿Q正伝」の最終章からの引用だ。4年前とは、もちろん2011年3月11日を指している。

 「3.11で日本の政治的、経済的構造の根底が脆弱であることが明らかになった。もともと原発は原爆と同じ地獄の釜だ。多くの人はそれに蓋をして過疎化する村を救いたいとか、未来志向の顔でごまかしながらやってきた。そういう人たちは、あれだけの死者、行方不明者、被爆者を前にして、もはやメッセージなど発することはできない。ただ、怨嗟(えんさ)の眼差しだけが彼らの気持ちを表しているのだ」

 いかにものんきそうなBGMに乗って商店街に現れる主人公だが、実は心の内に言葉にならぬものを抱えているのかもしれない。冒頭の映像は、そんな想像をかき立てもする。

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出演者たちのキャラクターの濃さ

 足立監督が“紙芝居”と呼ぶこの映画。出演者たちのキャラクターの濃さは確かに芝居的である。中でも印象的なのが、主人公を断食芸人にして使い捨てていく興行師と呼び込みの男。

 「興行師は桜井大造さん。映画に出るのは初めてだが、台湾で長年にわたり劇団活動を展開し、アジアでは演劇王として有名だ。大造さんには、権力をかさにきるのではない形で、権力者を演じてくれと注文したら、“分かった、ヒトラーをやればいいんだな”と。たちまち理解してくれて、口ひげに七三分けで、望み通りの芝居をしてくれた。大造さんも、呼び込み屋の流山児祥さんも、女医の伊藤弘子もそうだが、テント芝居、アングラ芝居をやっていた人たちが右往左往するような映画にしようと思った。かなりの部分はアテ書きした」

 檻の外でどぎつい芝居をする役者たちを横目に、主人公に扮した山本浩司は、ラスト近くまで、ひたすら沈黙を守る。

 「山本君はしんどかったみたいだ。とにかく何もするなと。でも、それがつらいと言う。周りが大騒ぎするから、ウズウズし、イライラする。それでも山本らしい表情と存在感が、独特のキャラを生み出していて、彼はなかなかのキャラだと思う」

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若者との摩擦や衝突は大歓迎

 癖のある登場人物の中で、異彩を放つのが、引きこもりの若い男と、自傷癖の若い女。2人はそれぞれ断食男に吸い寄せられるようにやってきて、不条理な暴力の被害者となるが、若い女は悲しみの底から立ち上がって、新たな人生の一歩を歩み始める。

 「若い女の子は、人とコミュニケートすることも、表現することもできなかった。それが、最後、ついに殻を破って、自分を解放する。紙芝居映画だというが、あそこは紙芝居じゃないよと人に言われた。思い入れ過剰とも言われたが、それで何が悪いと僕は思っている」

 「若者のすることは100%支持する」と言い切る足立監督。若い男女の物語に希望の光を当てたのは、若者への期待の現われだろう。

 「たとえばSEALs(シールズ)をみんな批判するが、やっと声を出した若者をなぜ悪く言うのか。戦術も戦略もないと言うが、声を出すだけでもいいじゃないか」

 撮影が終わった後、国会前で大学生がハンストを始めたので、連帯の挨拶に行った。

 「“何を撮っているのか”って聞くから“カフカの『断食芸人』だ”って答えた。すると、カフカって誰ですかって言う。それから、断食芸人と書いてあるのを見て“だんしょく芸人”って読む若者もいた。でも、考えてみれば、カフカなんて知らなくてもいい。断食をだんしょくって読んだって構わない。ギャップがあるからこそ連帯する意味があるのであって、ギャップがなかったら映画を作る意味もない。当たり前に受け取られるものを見せてもしかたがない。摩擦や衝突があってこそ、初めて違いが分かり、お互いのことを意識し合えるんだ」

 摩擦や衝突は大歓迎だそうだ。カフカをはじめ、魯迅、聖書、吉増剛造、玉音放送、死のう団……。若者には馴染みの薄い文学作品や映像、史実が大量に引用される本作。どこまで伝わるか、あるいは伝わらないまでも楽しんでもらえるか。上映後のイベントで、若者の生の声が聞けることを期待している。

(文・沢宮亘理)

「断食芸人」(2015、日本・韓国)

監督:足立正生
出演:山本浩司、桜井大造、流山児祥、本多章一、伊藤弘子、井端珠里、吉増剛造、和田周、川本三吉、田口トモロヲ(ナレーション)

2016年2月27日(土)、渋谷ユーロスペースほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。

https://danjikigeinin.wordpress.com/

作品写真:(c)2015「断食芸人」製作委員会
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2016年02月27日

ゆうばり映画祭スタート 開幕作は「エヴェレスト 神々の山嶺」

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 北海道夕張市で2016年2月25日、第26回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭が開幕した。

 昨年までのメーン会場の旧市民会館が老朽化で廃止され、今年から廃校を改修した宿泊施設「ひまわり」の体育館がオープニングセレモニーの会場となった。名誉大会長の鈴木直道夕張市長は「3月で、夕張市が財政破綻して10年になる。映画祭は復活して9回目だが、今年は会場の閉鎖もあって、財政破綻後最大のピンチで皆さんに心配していただいた。こうして開催できることに市民を代表して感謝したいとあいさつした。

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 続いては、映画界に新しい波を起こしてくれると期待される映画人を表彰する「京楽ピクチャーズ.PRESENTS ニューウェーブアワード」。クリエーター部門で土井裕泰監督、俳優部門で勝地涼と杉咲花が受賞した。昨年公開の「ビリギャル」で一世を風靡(ふうび)した土井監督は「年齢はいっているが、まだまだ伸びしろはあると思っている。賞を励みに今後も精進したい」とコメント。2010年の「シュアリー・サムデイ」(小栗旬監督)に続き2回目の参加となる勝地涼は「30歳になる節目の年に賞をいただき身が引き締まる思い」、杉咲花は「寒いなか、市民の皆さんが手を振って迎えてくださって感動した」とあいさつした。

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 澤田直矢実行委員長の開会宣言で映画祭がスタート。オープニング作品は岡田准一、阿部寛主演の「エヴェレスト 神々の山嶺」で、登壇した平山秀幸監督は映画のテーマである「人への思い」を感じてほしいとのメッセージを伝えた。

 29日までの期間中、招待作品9本、若手クリエーターを発掘するオフシアター・コンペティション部門9本など、全90本を上映する。

(文・写真 芳賀恵)

写真1:鈴木直道夕張市長(名誉大会長)=いずれも夕張市で25日
写真2:ニューウェーブアワード受賞者(左から杉咲花、土井裕泰監督、勝地涼)
写真3:開会宣言
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2016年02月19日

「牡蠣工場」労働力不足、後継者難、外国人労働者、原発事故の影響 小さな仕事場から見える 日本の大きな社会問題

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 これまで“選挙運動”、“精神科”、“劇団”と、一般に知られることのない場に踏み込んでは、その実態を“観察”してきた想田和弘監督。今回も“牡蠣工場”という名の、さぞかし風変わりな世界が紹介されるのだろうと思っていた。

 ところが、見始めると、どうも予想と違う。牡蠣工場で行われているのは、養殖した牡蠣を水揚げ、洗浄後、作業所に運び、殻をむき、製品化するまでの作業であり、そのどこにも特異な点はないのだ。数ある水産資源の一つである牡蠣の加工場に過ぎない。

 だが、映画が進行するにつれ、牡蠣工場の抱える問題が次々と浮上。それらの問題こそが、作品のテーマだということが分かってくる。

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 舞台となるのは、瀬戸内海に臨む小さな町、牛窓。古くから牡蠣の養殖が盛んなこの町には6軒の牡蠣工場がある。その一つである平野かき作業所で働く渡邊は、宮城県南三陸町からの移住者だ。東日本大震災と原発事故で打撃を被り、地元での商売は絶望的となったため、平野から廃業寸前の工場を引き継ぐことを決めた。

 しかし、牡蠣工場の経営は楽ではない。第一に働き手がいない。若者は「3K」と言われるこの仕事に目もくれようとしない。渡邊は中国人労働者を受け入れるしかなかった。隣県で起きた殺人事件の影響もあり、中国人に対する地元民の偏見は根強い。カレンダーに記された「中国来る」というメモに“人”の字が抜けているのは偶然ではないだろう。それでも、中国人に頼るしかない。ほかに手がないのだ。

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 少子高齢化による労働力不足、後継者難、外国人労働者、震災・原発事故の影響……。遠くから眺めると、実にのどかで美しい牛窓の町だが、その中の小さな牡蠣工場に踏み入って見ると、今日の日本が直面するさまざまな社会問題が凝縮している。想田は、予断や先入観をいっさい交えず、カメラを向けた人物や風景、出来事を通して、それらの問題を浮き彫りにしていく。

 そんな想田の融通無碍(ゆうずうむげ)なカメラは、すべての過去作がそうだったように、多くの愛すべきキャラクターを発掘し、また予想外のハプニングを記録することにも成功している。そういった余談に属する映像もカットしないところが、想田作品の人間味であり豊かさでもあろう。想田と同様、偏見のない、まっさらな心で“観察”してほしい1作である。

(文・沢宮亘理)

「牡蠣工場」(2015年、日本・米国)

監督:想田和弘

2016年2月20日(土)、シアター・イメージフォーラム ほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。

http://www.kaki-kouba.com/

作品写真:(c)Laboratory X, Inc.
タグ:レビュー
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2016年02月18日

「ヘイトフル・エイト」タランティーノ初の密室劇 大雪の米西部、8人に渦巻く謎と疑心暗鬼

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 クエンティン・タランティーノ監督第8作で初の密室劇「ヘイトフル・エイト」。大雪で閉ざされたロッジで展開するミステリーだ。サミュエル・L・ジャクソン、ティム・ロス、マイケル・マドセン、カート・ラッセルと監督作ではおなじみの面々が出演。美術は「キル・ビルvol.1」(03)の種田陽平、音楽は巨匠エンニオ・モリコーネ。

 南北戦争時代の米西部。雪山を走る駅馬車を、元騎兵隊で今は賞金稼ぎのウォーレン(ジャクソン)が止める。馬車にはやはり賞金稼ぎのルース(ラッセル)、手錠でつながれたお尋ね者の女デイジー(ジェニファー・ジェイソン・リー)が乗っていた。

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 馬車は猛吹雪の中、中継地の「ミニーの紳士洋品店」を目指す。途中でさらに新任保安官マニックス(ウォルトン・ゴギンズ)を乗せて店に着いた。中で待っていたのは、店主のミニーではなく、見知らぬ男4人だった。偶然集まったような8人の過去が重なり始め、互いの疑心暗鬼は頂点に達する──。

 デジタル全盛の時流に逆らい、70ミリフィルムで撮影された作品。大雪原を走る駅馬車、訳ありの乗客たち。車内ではスラングが飛び交い、女性に容赦ない暴力がふるわれる。監督は最初から振り切れた演出を見せる。

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 店に着いた後は密室空間へ。登場人物が勢ぞろいし、舞台劇を思わせる会話が続く。せりふには伏線が張り巡らされているが、饒舌すぎてやや時間を持て余した感がある。しかし、最初の殺人が起きた後はタランティーノの真骨頂。血しぶき飛び散る凄惨な暴力演出をたたみかけながら、閉ざされた空間で犯人探しが展開する。意欲的な流れだ。

監督初のミステリーだが、内容はまぎれもなくタランティーノのもの。疑心暗鬼が渦巻く物語の途中で時間軸を戻し、監督自身のナレーションで状況を説明。推理情報を補完する演出など、一筋縄ではいかない我流を貫いている。監督の自信を感じるバイオレンス推理映画に仕上がった。

(文・藤枝正稔)

「ヘイトフル・エイト」(2015年、米国)

監督:クエンティン・タランティーノ
出演:サミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセル、ジェニファー・ジェイソン・リー、ウォルトン・ゴギンズ、デミアン・ビチル、ティム・ロス、マイケル・マドセン

2016年2月27日(土)、全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。

http://gaga.ne.jp/hateful8/


作品写真:(C)Copyright MMXV Visiona Romantica, Inc. All rights reserved.

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2016年02月17日

「ドラゴン・ブレイド」ジャッキー最新作 ローマ軍VS中国西域軍の死闘、壮大なスケールで

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 ジャッキー・チェン主演最新作「ドラゴン・ブレイド」。紀元前の中国で、ローマ帝国軍と西域連合軍が戦った史実をもとに、壮大なスケールで描く歴史アクションだ。監督は「三国志」、「項羽と劉邦」などのダニエル・リー。ジョン・キューザック、エイドリアン・ブロディが出演している。

 紀元前50年、前漢時代の中国。シルクロードの砂漠地帯を警備する西域警備隊長のフォ・アン(ジャッキー・チェン)は、金貨密輸の濡れ衣を着せられ、異民族と衝突の緊張高まる最前線へ送られる。

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 国境の砦修復を進めていたフォンの前に、謎の軍隊が現れた。ヘルメットをかぶった屈強な兵士の一軍は、はるか西方から来たローマ帝国軍。率いていたのは将軍ルシウス(ジョン・キューザック)だった。祖国での権力争いに巻き込まれ、暗殺された上官クラッススの幼い息子を連れ、東方へ逃れてきたという。

 ルシウスに敵意がないことを知ったフォ・アンは、ローマ軍を砦に招き歓待する。恩義を感じたルシウスは、先進的な「ローマの建築技術で砦を修復しよう」と申し出る。フォ・アンとルシウスに芽生えた友情。二人は過去を語り合う仲となる。

 一方、西方にはさらにローマから中国を目指す一軍がいた。同じくクラッススの息子ティベリウス(エイドリアン・ブロディ)。大軍を率いてシルクロード、果ては中国の侵略を狙っていた──。

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 東西の豪華キャストで描かれる「ドラゴン・ブレイド」。まず物語のスケールが大きい。紀元前の昔、シルクロードの砂漠地帯で、ローマ軍と西域軍が死闘を繰り広げた──歴史ファンでなくても胸躍るエピソードだ。中国では06年、実際に「甘粛省でローマ次帝国軍の末えいが今も暮らしている」とのニュースが伝えられ、学術的な検証が進められているという。

 砂漠での大規模なロケ撮影、国際色豊かなキャスト。急成長する中国映画界のパワーを感じる作品でもある。すでに60代になったジャッキー・チェンだが、監督、製作、アクション監督、主題歌まで、なお縦横無尽の働きぶりだ。

「ドラゴン・ブレイド」(2014年、中国・香港)

監督:ダニエル・リー
出演:ジャッキー・チェン、ジョン・キューザック、エイドリアン・ブロディ、リン・ポン、チェ・シウォン

2016年2月12日(金)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。

http://dragon-blade.com/

作品写真:(C)2015 SPARKLE ROLL MEDIA CORPORATION HUAYI BROTHERS MEDIA CORPORATION SHANGHAI FILM GROUP CO., LTD. SHENZHEN TENCENT VIDEO CULTURE COMMUNICATION LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
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